従業員への取り組み

トレックス・セミコンダクターでは、「トレックス企業行動規準」に基づき、社員の多様性を尊重し、安心して働ける職場環境の整備に努め、従業員1人ひとりがやりがいと誇りをもって仕事に取り組める会社を目指しております。

人的資本に関する方針

当社は、人的資本の向上が当社の持続的な企業価値の向上に繋がるという認識のもと、人材育成及び社内環境整備に関して次の方針を掲げ、それぞれ具体的な取組みを進めております。

方針

今後、労働人口の減少と共に、人材獲得競争が激化することが予想されます。
また、デジタル社会の発展、SDGsへの取組み等に伴い、多様な人材の採用も必要になってきます。
人生100年時代の到来とともに、生涯を通じて特定の仕事のみを継続することが困難となり、個々人においても新たな能力を身につけていくことが求められてくる時代となります。
 更に、企業を取り巻く環境も短期間で様変わりするため、持続的な成長と中長期的な企業価値向上に向け既存能力の継承とともに新たな創造が可能な多様な人材の採用、育成体制を構築する必要があります。
当社は、多様な人材の採用に向けて取り組むと共に、OJT、社内・社外での集合研修(Off JT)、自己啓発など、育成支援の環境構築を通じて、適切な人材確保と継続した能力向上の仕組みを整備してまいります。
また、人材確保のためには、育成体制構築だけでなく、従業員にとって働きやすい環境、やりがいがある環境を提供することも重要であります。
 当社は、育児・介護など、仕事と家庭の両立に向けた新しい働き方に対応した各種施策を提供し、個々の従業員が働きやすく、やりがいを持って仕事に取り組むことができる社内環境の整備に取り組んでまいります。

方策

<多様な人材の確保>
・事業の核となる半導体設計開発エンジニアの採用に注力しています。育成には5~10年の年月が必要であり今後は更にエンジニア採用激化が見込まれるため、計画的な新卒採用に取り組んでいます。
・ 新卒学生への個別訴求やエンジニア職種を十分理解できるようなインターンシップ。
・ 説明会を実施することで多様な分野の人材採用に取り組んでいます。
・ 女性、及び外国人管理職の登用など多様性のある人材確保、更に海外拠点の活躍に向けた人事戦略を策定し、 政策的・計画的な中途採用を行ってまいります。

<人材育成>
・「学ぶ組織風土づくり」を掲げ、教育研修体系の整備に取り組んでおります。
・社員一人ひとりが、現在の業務に必要なスキルを身に付け、さらに自律的なキャリア形成を可能とするため階層や専門性に応じた研修受講及び資格取得の支援を行っております。
・2023年度より、大学院通学制度を導入し、次世代経営幹部層の育成に取り組んでいます。

<ワークライフバランス>
・仕事と家庭の両立支援に向け、オフィスワークと自宅勤務の両立が可能な在宅勤務制度を導入しています。
・子どもの保育園・学校などの送迎、行政手続きなども可能なフレックスタイム制度を導入しています。(コアタイムあり:11:00~14:00)

<やりがいをもって働ける環境への取り組み>
・社員のキャリアパス転換への取り組みを支援できるよう部門間異動制度を導入しています。各部署からの公募制度、個人の主体的なキャリア形成を支援するFA(自己申告)制度の2つを導入しています。
・人事評価制度だけではカバーできない社員の会社貢献行動や著しい成果を表彰することにより、社員のモチベーション向上に繋げる施策として、社内表彰制度を実施しています。
・競合他社水準での新卒初任給を設定、社員のモチベーション向上や定着化に繋げるための報酬制度の見直し。

指標

「戦略」記載の取り組みにより、人材の多様性の確保を含む人材育成方針・社内環境整備に関する指標の目標及び実績は、次のとおりであります。

指標目標実績(当連結会計年度)
管理職に占める女性労働者の割合2026年3月末 5名5名 15.63%
管理職に占める外国人労働者の割合2026年3月末 1名1名  3.13%

その他実績

残業の抑制

トレックス・セミコンダクターでは、従業員の健康に与える影響を考慮すると共に、仕事と生活との調和の実現による効率的な職務の遂行等の観点から、時間外の勤務について、その適正な運用及び縮減を図るための施策を実施しております。

2019年度実績:全社平均 20.5時間/月

2020年度実績:全社平均 20.1時間/月

2021年度実績:全社平均 20.05時間/月

2022年度実績:全社平均 19.75時間/月

有給休暇の取得推進

有給休暇取得率 2019年度実績:72.0%

有給休暇取得率 2020年度実績:55.9%

有給休暇取得率 2021年度実績:60.8%

有給休暇取得率 2022年度実績:65.9%

従業員の健康管理

定期健康診断の徹底

従業員の健康管理を積極的に推進するため、年1回の定期健康診断を徹底しています。
また35歳以上の人間ドッグ受診はその費用の一部を、50歳以上の人間ドッグ受診はその費用の全額を支援しております。

2018年度受診率:100%
2019年度受診率:98%
2020年度受診率:98.9%
2021年度受診率:99.4%
2022年度受診率:99.5%

健康セミナー開催、ニュース発行

従業員向けに外部講師による健康セミナーの開催を年4回実施、「新型コロナウイルス最近のトピックス」等のテーマで開催し今年度は延べ74人が参加しました。
健康ニュースを毎月発行し従業員への健康意識向上を図っています。

産業医による健康相談

産業医による毎月1回の健康相談を実施。従業員の健康促進に努めています。

メンタルヘルスケア

従業員が安心して働ける環境づくりを推進するため、メンタルヘルスケアを推進しております。ストレスチェックの導入だけではなく、月1回産業医による定期健康相談会を開催し、また長時間労働者に対しては産業医への面談を勧めるなど精神的な疲労、ストレス、悩みの軽減を図っております。

【ストレスチェック受験率】
2018年度:83%
2019年度:84.4%
2020年度:82.8%
2021年度:82.6%
2022年度:85.6%

子ども参観日

子ども参観日開催

東京本社にて「子ども参観日」を実施いたしました。
従業員の子ども14名が参加し、名刺交換や電子工作の体験などを実施しました。

子ども参観日を通じて従業員の家族へ仕事に対する理解を深めてもらうと共に、参加者の子どもを通じて従業員同士の理解にもつなげていく活動として今後もこのような活動を行ってまいります。