トレックス・セミコンダクター株式会社は、熱電製品メーカーMatrix Industries, Inc.と、IoT、ウェアラブルデバイスを狙ったエナジーハーベストでの市場拡大を目的としたマーケティング、製品開発の事業協力関係を築くことになりました。

今後、Matrixとトレックスは、Matrixの熱電変換材料科学および熱工学に関する専門知識とトレックスの低消費電力および高効率エネルギー電力管理に関する専門知識を連携して、センサーのエナジーハーベストリファレンスデザインを含むソリューションの共同開発を目的とし、バッテリーレスおよび低電力アプリケーション向けの革新的な製品をラインナップすることを目指し、近い将来技術開発において両社で業務提携を行い、お互いの得意分野を生かした技術開発を進めていきます。

両社で事業協力することにより、ワールドワイドでのエネルギー収集というニーズとその課題をより効果的に対処できます。バッテリーレスと低消費電力アプリケーションが日々進化している中、現場の知識と洞察力を活用して、トレックスの低消費電源ICを組み合わせることにより、各需要を満たせる優位性を獲得することができます。

Matrixとトレックスは、Smart Farmingおよび産業用IoTアプリケーション向けに、リファレンスデザインを提供しています。(図1) このリファレンスデザインでは、MatrixのPowerTile、熱電発電ベースの電源、20mVの入力から5V出力に昇圧することを実現したMatrixのMercuryエナジーハーベストIC、トレックスの電力管理ソリューションを使用して、IoTデバイスに電力を供給し、バッテリーを搭載または交換する必要がありません。

図1.エナジーハーベストを実現する構成
図2.エナジーハーベストを実現する構成
図3.熱電発電(MATRIX PowerTile)応用例