XAL219 シリーズ
HiSAT-COT®制御 1.0A コイル一体型降圧DC/DCコンバータ "micro DC/DC"
XAL219シリーズは、コイルと制御ICを一体化した超小型 (2.5mm×2.0mm, h=1.0mm) 降圧DC/DCコンバータです。外付け部品にセラミックコンデンサを2個追加するだけで最大1.0Aの電源回路を作ることが出来ます。コイルを内蔵しておりますので基板レイアウトが容易になり、部品配置や配線引き回しによる誤動作やノイズ等を最小限に抑えることができます。
入力電圧範囲は2.5V~5.5V。出力電圧範囲は0.8V~3.6Vまで内部にて設定可能です。発振周波数は3.0MHz、回路方式は同期整流を採用しております。動作モードは、過渡応答特性に優れた“HiSAT-COT(*)制御”で、力リップル電圧を小さく抑えることができる“PWM制御”になります。
ソフトスタート時間は内部にて0.3ms (TYP.)に設定されており出力電圧を高速に立ち上げます。UVLO (Under Voltage Lock Out)を内蔵しており、入力電圧が2.0V以下は内部ドライバTr.を強制的にオフさせます。
CE=Low時はCLディスチャージ機能によりCL(負荷容量)の電荷を引き抜き、消費電流を1.0μA以下に抑えます。
(*)HiSAT-COTはDC/DCコンバータに採用される独自の高速過渡応答技術です。高精度高安定度な電源電圧を要求するLSIに最適です。
代表標準回路

特長
入力電圧範囲 | 2.5V~5.5V |
---|---|
出力電圧 | 0.8V~3.6V(±2.0%) |
発振周波数 | 3.0MHz |
出力電流 | 1.0A |
効率 | 93% (VIN=5.0V,VOUT=3.3V/300mA) |
制御方式 | HiSAT-COT制御 100% デューティーサイクル PWM制御 |
保護回路 | サーマルシャットダウン 電流制限 (垂下) 短絡保護 |
機能 | ソフトスタート UVLO CLディスチャージ |
コンデンサ | セラミックコンデンサ対応 |
動作周囲温度 | -40℃~+105℃ |
環境への配慮 | EU RoHS指令対応、鉛フリー |
パッケージ
パッケージ名 | CL-2025-02 | ピン数 | 6 |
---|---|---|---|
個/リール | 3,000 | 外形寸法(mm) | 2.0 x 2.5 x 1.04 |
データシート
技術資料
よくあるご質問
-
ソフトスタート機能とは何ですか。
-
突入電流を防ぐため、立ち上がりをゆるやかにする機能。
-
CLディスチャージとはどういった機能ですか。
-
CLコンデンサに残った電荷を急峻に放電し、VOUT端子の電圧を0Vにする機能です。
-
CLとは何を指しますか。
-
負荷コンデンサ。他社ではよくCOUTと呼ぶことがあります。
-
UVLO(アンダーボルテージロックアウト)とはどういった機能ですか。
-
VINが、UVLO電圧まで下がるとドライバトランジスタを強制的にオフする回路です。入力電圧が規定の値以上に戻るとUVLOが解除され、再びスイッチング動作を行います。ソフトスタート機能が働き動作が開始されます。
UVLOの動作停止状態はシャットダウンではありません。パルス出力を停止している状態なので、内部回路は動作しています。