XC6602シリーズ
0.5V入力対応1A高速LDOレギュレータ
XC6602シリーズは、バイアス電圧2.5V動作にて入力電圧0.5Vが可能です。また、超低ON抵抗の為、低電圧帯で大電流を高効率に出力する事を必要とするアプリケーションに最適です。出力電圧は±15mV/±20mVと高精度で、内部は基準電圧源、誤差増幅器、ドライバトランジスタ、過電流保護回路(フォールドバック)、過熱保護回路(TSD)、低電圧ロックアウト回路(UVLO)、ソフトスタート回路、位相補償回路等から構成されています。
出力電圧は、レーザートリミングにより内部にて固定されており、0.5V~1.8Vまで0.1Vステップで製品選択が可能です。出力安定化コンデンサ(CL)はセラミック等の低ESRコンデンサにも対応しています。XC6602シリーズはソフトスタート機能を内蔵しており、立ち上がり時間は内部で最適化されています。
CE端子にてICをスタンバイ状態にすることで消費電流を大幅に低減できます。また、CLにチャージされた電荷を内部スイッチにより、高速放電してVSSレベルに戻すことが出来ます。尚、CE端子はIC内部でプルダウン固定されており、未接続時はICをスタンバイ状態にします。
お知らせ
2011年2月3日 |
製品ニュース
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0.5V入力対応、1A高速LDOレギュレータ XC6602シリーズ |
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2012年1月26日 |
製品ニュース
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0.5V低入力電圧対応1A高速LDOレギュレータ XC6603/XC6604シリーズ |
2013年2月13日 |
製品ニュース
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【New Product Leaflet】WLP XC6602,XC9235シリーズ |
2011年2月3日 |
製品ニュース
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0.5V入力対応、1A高速LDOレギュレータ XC6602シリーズ |
代表標準回路

特長
最大出力電流 | 1A (1.3A Limit) |
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ON抵抗 | 0.15Ω@VBIAS=3.6V,VOUT=1.2V |
バイアス電圧範囲 | 2.5V~6.0V |
入力電圧範囲 | 0.5V~3.0V |
出力電圧範囲 | 0.5V~1.8V (0.1Vステップ) |
出力電圧精度 | ±0.015V@VOUT<1.2V ±0.020V@VOUT≧1.2V |
リップル除去率 | 60dB@f=1kHz (VBIAS_PSRR),75dB@f=1kHz (VIN_PSRR) |
消費電流 | 100μA (VBIAS), 6.5μA@VOUT=1.2V (VIN) |
スタンバイ電流 | 0.01μA (VBIAS), 0.01μA (VIN) |
UVLO | 1.8V (VBIAS), 0.4V (VIN) |
TSD | 150℃@検出, 125℃@解除 |
保護回路 | フォールドバック, TSD, UVLO |
機能 | ソフトスタート,CEプルダウン抵抗付き(ハイアクティブ),CL高速ディスチャージ |
動作周囲温度 | -40℃~85℃ |
出力コンデンサ | セラミックコンデンサ対応 (2.2μF) |
環境への配慮 | EU RoHS指令対応、鉛フリー |
パッケージ
パッケージ名 | SOT-26W | ピン数 | 6 |
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個/リール | 3,000 | 外形寸法(mm) | 2.8 x 2.9 x 1.3 |
パッケージ名 | SOT-89-5 | ピン数 | 5 |
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個/リール | 1,000 | 外形寸法(mm) | 4.5 x 4.6 x 1.6 |
パッケージ名 | USP-6C | ピン数 | 6 |
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個/リール | 3,000 | 外形寸法(mm) | 1.8 x 2.0 x 0.6 |
パッケージ名 | WLP-5-02 | ピン数 | 5 |
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個/リール | 3,000 | 外形寸法(mm) | 1.25 x 0.88 x 0.4 |
データシート
技術資料
- リーフレット [0.3MB] WLP(Wafer Level Package)
- リーフレット [0.3MB] 超小型スタンダードパッケージ (USPQ-4B03,USPQ-4B04)
品質保証資料
よくあるご質問
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XC6602が他の高速レギュレータと大きく違う点を教えてください。
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高速レギュレータでは、トランジスタにPch MOSFETを用いることが多いですが、低VIN時にON抵抗が大きくなってしまう傾向がありました。また、ICが動作するために必要な電圧以下にVINを下げることができませんでした。XC6602は、ドライバトランジスタにNch MOSFETを用い、低入力電圧での動作と超低ON抵抗を実現させました。
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XC6602をより効率よく利用する方法はありますか。
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DC/DCコンバータで入力電圧を降圧し、その出力を分岐させ、LSIのコア電源としてXC6602を使用すれば、高速レギュレータで直接電圧を引くよりも低入出力電圧差で大電流を効率よく出力することができます。たとえば、3.6V からLSI のコア電源として1.5V を得る場合、一度、降圧DC/DCコンバータで1.8V に高効率に降圧させてから、その1.8V の出力を分岐させ、XC6602 シリーズを使用すれば、大電流を効率的に出力することができ、高速レギュレータで直接1.5V を引くよりも、35%程度効率がよくなります。